2012年 09月 09日
アンティークオルゴールの魅力(1) |
アンティークオルゴールの魅力(1)
たまに、アンティークオルゴールについていろいろな話を書いていこうと思っています。
これを読んで頂いて少しでもアンティークオルゴールに興味を持って頂き、アンティークオルゴールを好きになって頂けると幸いです。
「オルゴール」というとたくさんの小さなピンが植えられた金属のシリンダーが回転してその小さなピンが金属の櫛の歯の様な板(櫛歯といいます。)をはじいて音を奏でたりするものや、小さな穴が沢山あいた金属の円盤が回って同じく櫛歯を弾いて音楽を演奏する物をイメージしますね。

ところが、海外に行っていくら「オルゴール、オルゴール」と言っても分かってくれません。
「オルゴール」と言って通じるのは日本だけなのです。
海外では「Music Box(ミュージックボックス)」と言います。
ミュージックボックス=音楽の箱。
その名の通り、オルゴールが出来た当時は音楽を記録して自動で演奏をする画期的な
箱だったのです。大きな楽器ではなく小さな木の箱が音楽を演奏してくれたのです。
演奏会場に行ったり、演奏家を招かなくても手軽に音楽を楽しめるようになりました。
この魔法のようなミュージックボックスのルーツは「教会の鐘」といわれています。
いくつかの音階の違う鐘を取り付けて鳴らすとメロディーが生まれます。
この鐘を時計に組み込みメロディーで時報を知らせることが出来るようになりました。
小さな時計に組み込むために、鐘とそれを打つ道具がどんどん小さく形が変わっていき、
教会の鐘は時計に組み込まれる「メロディーを奏でる装置」として進歩していきました。

進歩の過程で演奏装置が時計から外れて独自の道を歩みだし、シリンダーミュージック
ボックス(シリンダーオルゴール)が作られるようになり産業として発展してゆきます。
1800年代初めの頃です。
精密な時計はスイスで作られていました。
それ故、シリンダーオルゴールの発祥の地はスイスなのです。
金属のシリンダーに植えられた無数のピンはわずかでも位置や角度、長さが違えば
クリアに澄んだ美しい音色を奏でる事はできません。まさに職人の腕の世界です。
シリンダーオルゴールが誕生してから数十年後の1880年代、今度はドイツで画期的な
ミュージックボックスが作られました。
音を奏でるのはシリンダーオルゴールと同じ金属の櫛歯ですが、その櫛歯を弾くものを
細いピンではなく大きくて強い金属のギアにすることで力強い大きな音を鳴らすことが
出来るようになりました。さらに、曲を円盤に記録することで円盤を取り替えるだけで
簡単に違う曲の演奏をいくつも楽しむことが出来るようになりました。

ディスクミュージックボックス(ディスクオルゴール)の誕生です。
ドイツは工業国として発展真最中でしたからその力を存分に発揮し、より効率的な生産を
目指し価格を抑えて多くのオルゴールを世に送り出しました。
当時の3大メーカーの1つ「ポリフォン社」のライプツィッヒにある工場には1000人以上の
人達が働き、アメリカ ニュージャージーに「レジーナ社」を設立、ニュージャージーの工場
では主にアメリカ市場向けに生産され、その数は約100,000台に達しました。

こうして第一次世界大戦がはじまる1914年に終焉を迎えるまで、オルゴールは大きな
産業へと発展し様々なオルゴールを多くの人々に提供してきました。
家でゆっくりと好きな音楽を楽しむために、友人を招いてちょっと自慢するために、バーやレストランのBGMに、多くの人が集まる施設のホールなどの豪華な演出のために…。
大切にされてきたオルゴールは100年以上経った今も、当時と変わらない優しい音色で
素敵な演奏を聴かせてくれます。
たまに、アンティークオルゴールについていろいろな話を書いていこうと思っています。
これを読んで頂いて少しでもアンティークオルゴールに興味を持って頂き、アンティークオルゴールを好きになって頂けると幸いです。
「オルゴール」というとたくさんの小さなピンが植えられた金属のシリンダーが回転してその小さなピンが金属の櫛の歯の様な板(櫛歯といいます。)をはじいて音を奏でたりするものや、小さな穴が沢山あいた金属の円盤が回って同じく櫛歯を弾いて音楽を演奏する物をイメージしますね。

ところが、海外に行っていくら「オルゴール、オルゴール」と言っても分かってくれません。
「オルゴール」と言って通じるのは日本だけなのです。
海外では「Music Box(ミュージックボックス)」と言います。
ミュージックボックス=音楽の箱。
その名の通り、オルゴールが出来た当時は音楽を記録して自動で演奏をする画期的な
箱だったのです。大きな楽器ではなく小さな木の箱が音楽を演奏してくれたのです。
演奏会場に行ったり、演奏家を招かなくても手軽に音楽を楽しめるようになりました。
この魔法のようなミュージックボックスのルーツは「教会の鐘」といわれています。
いくつかの音階の違う鐘を取り付けて鳴らすとメロディーが生まれます。
この鐘を時計に組み込みメロディーで時報を知らせることが出来るようになりました。
小さな時計に組み込むために、鐘とそれを打つ道具がどんどん小さく形が変わっていき、
教会の鐘は時計に組み込まれる「メロディーを奏でる装置」として進歩していきました。

進歩の過程で演奏装置が時計から外れて独自の道を歩みだし、シリンダーミュージック
ボックス(シリンダーオルゴール)が作られるようになり産業として発展してゆきます。
1800年代初めの頃です。
精密な時計はスイスで作られていました。
それ故、シリンダーオルゴールの発祥の地はスイスなのです。
金属のシリンダーに植えられた無数のピンはわずかでも位置や角度、長さが違えば
クリアに澄んだ美しい音色を奏でる事はできません。まさに職人の腕の世界です。
シリンダーオルゴールが誕生してから数十年後の1880年代、今度はドイツで画期的な
ミュージックボックスが作られました。
音を奏でるのはシリンダーオルゴールと同じ金属の櫛歯ですが、その櫛歯を弾くものを
細いピンではなく大きくて強い金属のギアにすることで力強い大きな音を鳴らすことが
出来るようになりました。さらに、曲を円盤に記録することで円盤を取り替えるだけで
簡単に違う曲の演奏をいくつも楽しむことが出来るようになりました。

ディスクミュージックボックス(ディスクオルゴール)の誕生です。
ドイツは工業国として発展真最中でしたからその力を存分に発揮し、より効率的な生産を
目指し価格を抑えて多くのオルゴールを世に送り出しました。
当時の3大メーカーの1つ「ポリフォン社」のライプツィッヒにある工場には1000人以上の
人達が働き、アメリカ ニュージャージーに「レジーナ社」を設立、ニュージャージーの工場
では主にアメリカ市場向けに生産され、その数は約100,000台に達しました。

こうして第一次世界大戦がはじまる1914年に終焉を迎えるまで、オルゴールは大きな
産業へと発展し様々なオルゴールを多くの人々に提供してきました。
家でゆっくりと好きな音楽を楽しむために、友人を招いてちょっと自慢するために、バーやレストランのBGMに、多くの人が集まる施設のホールなどの豪華な演出のために…。
大切にされてきたオルゴールは100年以上経った今も、当時と変わらない優しい音色で
素敵な演奏を聴かせてくれます。
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by kenthouse
| 2012-09-09 15:00
| アンティークオルゴール